競艇初心者ガイド－競艇の基礎知識－

ボートレース全体の流れをつかんでおこう

展示航走とスタート展示と周回展示とは？

水上でのボートレースは、競馬や競輪ともまた違った魅力がありますが、競技に参加するボートレーサーがすべて揃ったら、いきなりレースが始まるというものではありません。ボートレースの専門用語のひとつとして、展示航走という言葉があるのですが、レースが始まる直前に展示航走が行われており、スタート展示と周回展示の2種類があります。

これは、ボートレースの直前に、すべてのボートレーサーがモーターの調子を確認するとともに、多くの観客に見てもらい、順位について予想してもらうために行われるものです。周回展示は、ボートレーサーが全速力でコースを2周回ることを言います。ボートレースの競技では、出場するボートレーサーに周回展示が義務づけられています。

展示航走にはもうひとつ、さきほどご紹介しましたがスタート展示と呼ばれる方法があります。スタート展示は、ボートレーサーが本番のボートレースを想定したコース取りを行い、待機する場所からボートレーサーたちが一斉に飛び出して、コース争いをする、これがスタート展示です。

ボートレーサーのピットアウトとスタートに注目！

ボートレーサーが待機する場所のことをピットと言い、一斉に飛び出すことをピットアウトと言い、スタート展示ではボートレーサーたちがスタートした後の伸び感、狙うコースなどの情報を把握することができます。

ボートレースの基本的なルールとして、大時計の針が12時～1時の間にスタートしなければなりません。そのタイミングがずれてしまい、1秒以上もスタートが遅れてしまうと「出遅れ」とみなされ、欠場しなければなりません。反対にスタートするタイミングが0.01秒でも速くなった場合は、フライングとみなされます。

決められたスタート時間内にスタートラインを通過する、これがボートレースの基本であり、ボートレーサーたちがもっとも集中力と瞬発力を必要とする時間であり、観戦客もハラハラ・ドキドキの瞬間を迎えます。

1周・第1ターンマークからボートレーサーの熾烈な戦いが展開

ボートレースを観戦する側の楽しみ方のひとつとして、ボートレーサーたちがスタートした後、1周めの第一ターンマークの攻防する様子は、なんともスリリングで見る人をひきつけるものがあります。

ボートレースの専門用語としてイン逃げという言葉がありますが、1コースから進入して第一ターンマークのもっとも内側を最初にターンして、他のボートに追い越されることなく、1着になることを言います。

ボートレースが競馬や競輪と大きく異なる点は、水上の競技ですから、ボートが通った後に波ができてしまい、後からついてくるボートは引き波の影響を受けることです。自分よりも前にいるボートがいる場合や、その数が多ければ多いほど、引き波の影響を受けてレースが不利になります。しかし、第2ターンマークの後もまだまだ勝負がどうなるかわからず、大きく逆転する可能性もあるので、最後まで目が離せません。

1つのレース開催期間は最短3日・最長で1週間

ボートレースの大まかな流れを表わす言葉には「節」という言葉があります。通常、ボートレースは4日間から6日間に渡って開催されますが、最大で1週間開催されることもあります。連続してボートレースが開催される期間のことを節と言い、ボートレースが6日間開催される場合を例にとると、最初の1日目から4日目までは予選が行われ、5日目には予選を勝ち抜いたボートレーサーのみが出場する準優勝戦、最後の6日目には優勝戦が行われるといった流れになります。